私が何十年にもわたって探していた幻の漫才師の名前が一若様によって一瞬のうちに解明されました。本当に凄いことです。
早速、インタアーネットで調べてみても全く資料はありません。反対に、関東の演芸好事家が「サンプクメチャコ」について何か情報が欲しい のみでした。
このサイトに東京漫才について投稿するのは気が引けるのですが、美和サンプクの女の声の裏声は実に絶品なのです。それも瞬間的に女性の声を出すのではなく、漫才のはじめから終わりまで女の声のままです。「あたし、あたし...」と甘えたの吾妻 ひな子のような声を出します。目をつむって聞いていたら、本当の女性の声に聞こえます。
時折、メチャコが「男の声は出ないのですか」と差し向けると、「出るがな...」とがらがらの男の声ですごみます。
サンプクメチャコが登場し、サンプクが女の声で漫才をやり始めると、何も知らない観客はどこから声が聞こえてくるのかとザワザワし始めます。そして少したってから大爆笑が起こります。
サンプクはまたしゃべくりの間に明治時代の街頭音楽家の書生のようにバイオリンを弾いていたようです。
私も一度だけ聞いたことがあるだけで、その後ラジオで放送されるのをずっと待っていましたが、いつの間にかこのコンビは消えてしまいました。
このコンビについて情報をお持ちの方は是非お知らせください。
演芸史に残しておかなければならない芸人です。とにかく女の裏声が凄かったのです。