大阪落語祭 立秋大吉寄席へ行ってきました

  • ヨネヤン
  • 2025/08/29 (Fri) 16:37:57
立秋大吉寄席は次世代の上方落語界のホープ10名が
日替わりでトリを取る落語会で
トリの持ち時間が40分 その他演者の持ち時間が15~25分で
次世代の上方落語界を背負って立つ噺家さんをフューチャーした
落語会です
https://osaka-rakugomatsuri.com/

私は林家菊丸及び月亭方正の公演に行ってまいりましたが
実は東京からのゲスト立川談春 柳家喬太郎 両師が
ホンマの目当てでした

毎度同じ事で恐縮ですが観客の年齢層は高ったです
でも月亭方正師の公演は20代と思われる若人もチラホラ見かけました
方正師の落語での芸歴を鑑みますとこのメンバーに入るのは
大抜擢とも思いますが、やはり人気が有るのですね

因みに番組は以下の通りですが
林家菊丸師は真逆の自作の創作落語でした
持ち時間が40分有るのに少々残念な気がしました
実際の高座時間も30分程度だったと思います
方正師は50分近く有ったように思います

27日夜席
道具屋   笑福亭喬路
商売根問  桂文五郎
青菜    桂雀三郎
   仲入
百川    立川談春
貢ぐ女   林家菊丸

28日夜席
一目上がり 桂健志郎
転失気   桂弥っこ
試し酒   笑福亭鶴光
   仲入
品川心中(半ば)柳家喬太郎
井戸の茶碗   月亭方正

偶々でしょうがハメモン入りの噺が一席も出ませんでした
一公演に一席位出ても良いと思うのですがタマタマでしょう

 
近年上方の噺家さんが江戸落語と思われるネタを出されるケースが
増えたように思います
勿論「御神酒徳利」等のように元々のルーツは上方落語であるネタもございますが
私のイメージだけで江戸落語と思われるネタが
上方でも演じられるようになったと思っております
私の偏見ですが、否定するものでは有りません


中村仲蔵 淀五郎 文七元結 宮戸川 火焔太鼓 強情灸
井戸の茶碗 湯屋番 粗忽長屋 天災 厩火事 他



https://osaka-rakugomatsuri.com/

Re: 大阪落語祭 立秋大吉寄席へ行ってきました

  • 酒本
  • 2025/09/06 (Sat) 11:37:18
上方における江戸落語の移植
繁昌亭が出来てから増えましたね。つまり定席のやり方は
江戸を見習わなければ仕方ないからです。15分ぐらいでパッとやるネタですね。
真田小僧、金明竹、転失気、町内の若い衆、強情灸、紀州、普段の袴、
なんか何時でもかかります。
紙入れ、七段目、星野屋、夢の酒、擬宝珠、天災、お花半七、湯屋番、権助提灯、試し酒、火焔太鼓、厩火事などの中ネタ
中村仲蔵、井戸の茶碗、柳田格之進、文七、妾馬、子別れなどのトリネタなんかそうです。
阿弥陀池も従来通りよく出ますが新聞記事をやる人も増えました。
古くは米朝師匠の猫の茶碗や看板の一はすっかり上方落語になりましたね。
雀さんのいらち俥は逆輸入ですがどこの一門でも誰でもやるネタになららまささた。
>菊丸さん
前方が談春ですからね、その日の番組上雰囲気を変える為に自作の得意ネタにされたと思われます。談春が中トリに回ってたら、ドリネタをやったと思います。
談春の後で菊丸さんのドリネタで幸助餅やたちきれはお客様が保たないとおもいます。それから辻占茶屋も得意にしてますね。
方正が50分は日頃、独演会しかやってないから番組のながれがわかって無いから、めいっぱいしかやり方を知らないからでしょうね。
>ハメモノ
他の日の米紫・たちきれ、かい枝・幸助餅、吉弥・愛宕山、銀瓶・質屋蔵、文珍・船弁慶、生寿と米團治・七段目をやってますね。
>二十代三十代
源太、天吾、喬路、秀都などの若手の会ならいますよ、
後は江戸の落語家さんの会。
たまなどはU-40の割引制度もやってます。
とにかく40歳以下の人らを通常の落語会へ来させようとしてます。
客席の年齢層は主役の噺家とファンの年齢がだいたい近いですね。
私らの頃は噺家が若いから客席も若かった。
米朝独演会の晩年などは年寄りが大半でしたね。
しかし、当時のファンがそのまま年が入ったわけではなく
新しい、落語を新たに聞き出した年寄りが増えましたね。
だから客席は入れ替わってますよ。

Re: 大阪落語祭 立秋大吉寄席へ行ってきました

  • ヨネヤン
  • 2025/09/07 (Sun) 23:31:24
酒本様 有難うございます

江戸落語の移植ネタ思った以上に多いですね
繁昌亭や喜楽館ではハメモノ入りのネタを聞く機会が減りそうですね

江戸の噺家さんから直接稽古を付けてもらっているネタも有るのでしょうか?
特に大名や武士が出てくる江戸ネタを移植する場合は場所や地名の設定が難しいのではと思ってしまいます・・今の人達は余り気にされないのでしょうか?

南光師の「抜け雀」では宿屋の夫婦が何故関西弁なのかを何気に説明されていました


>菊丸さん
他の公演のトリは たちきれ、幸助餅、愛宕山、質屋蔵が出たのですね
桂春蝶さんは「中村仲蔵」だったらしいですね

それに比べると菊丸さんは私初聞きでしたので一寸残念でした

談春師は
「今日は時間オーバーで皆さんにご迷惑をお掛けします
その代わり明日の志らくは短く演ります」
と言って百川に入りました
何か裏話が有るのかも知れませんね
個人的には談春師の百川が聞けて儲けモンでしたが・・
菊丸さんの古典落語が聞きたかったです

>方正は日頃、独演会しかやってないから番組のながれがわかって無いから・・

方正師はこの日の枕で「以前もこの会場で御神酒徳利を気持ちよく
演らせてもらった」と仰いました
おそらく「ABC上方落語を聞く会」と思います
私はラジオ放送で聞いただけですが、二番目の出番(放送上)で
御神酒徳利をたっぷり演じられたことについて、他の演者サンとのバランスを鑑みますと少々違和感を感じました

この日の井戸の茶碗では「大家」と言ってましたが上方落語は「家主」ではないでしょうか?
また「細川藩下屋敷が大阪に有るのか」も気になりましたが
このあたりもグローバル化でしょうか?

>客席の年齢層は主役の噺家とファンの年齢がだいたい近いですね。私らの頃は噺家が若いから客席も若かった。

分かるような気がします
私が落語を聞き始めたのはトップを走る四天王が50歳前後でしたからか
今の50歳前後の噺家さんがトリでも「未だ未だ」という
気持ちになっているような気がします


Re: Re: 大阪落語祭 立秋大吉寄席へ行ってきました

  • 酒本
  • 2025/09/08 (Mon) 09:03:41
> 江戸の噺家さんから直接稽古を.〜
これは色々です。直接の人もいれば勝手にやってる人。
また、小佐田定雄、くまざわあかねの落語作家さんが脚色した物。
文珍さんの「星野屋」は小佐田脚色で上方の定番になりました。
直接で有名なのは「天災」は先代柳朝師からざこばさんへ、
「茶の湯」はむかし家今松さんから先代歌之助さんへで
上方の定番になりました。
天災は吉朝さんがやり出した別の型もあります。
方正の「ねずみ穴」は志の輔さんからです。方正さんは上方落語をやりこんてないから細かい部分のセリフや設定を変える事ができないんですね、だからやる前に、誰か上方のしっかりした人に見てもらってほしい。
文太、文我など数多くの江戸落語を輸入してますが設定やセリフをちゃんと変えてます。
笑福亭たまは元来賢い人ですからこだわりがあります。
「火焔太鼓」はたまたま参勤交代の途中に蔵屋敷に寄った殿様。
「鰍沢」は主人公が紀州生まれで「ザ」が「ダ」になるので「おだいもくで助かった」
「目黒のさんま」は登場人物が殆ど侍言葉だから設定は変えない。

Re: 大阪落語祭 立秋大吉寄席へ行ってきました

  • ヨネヤン
  • 2025/09/08 (Mon) 12:13:17
有難うございます

方正師はお弟子さんも採り
全国的に知名度があり
各地で独演会を開催して大ネタも披露されていて
今後の上方落語を背負って立つかも知れないので
上方落語として決めるところは確りやって欲しいですね

>やる前に、誰か上方のしっかりした人に見てもらってほしい。
米朝師の教えも受けている八方師匠にその任を果たしていただきたいですが、月亭では文都さんでしょうか?

鶴瓶サンも落語の基礎は不十分と思われますが
大丈夫なのでしょうか?
鶴瓶サンの大ネタを全く聞いたことがないのですが

二十年程前に東京で鶴光師の「ラーメン屋」を聞きましたが
後半は上方弁と江戸弁が混ざってグダグダでした
桂吉朝さんの「時うどん」は登場人物が一人の
所謂「時そば型」でしたね

東京でも「地獄八景」や「一文笛」がたまに出ますが
ざこば師や米團治師に稽古してもらった人が多いようです


立秋大吉寄席 中堅をフューチャーすると言う趣旨ならば
モタレに色物サンを入れてはどうか?と思いました

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