最近の上方落語界

  • 初心者
  • 2019/02/17 (Sun) 17:15:44
ご無沙汰いたしております。
私も、関西在住よりも関東での時間の方が長くなってしまいました。
関東へ移住した当初は、上方落語と比較しながら、何処か斜に構えて江戸落語を聞いておりましたが、今ではスッカリお江戸の寄席(定席)にどっぷり浸っております。

上方落語も随分様変わりした様ですね
名跡継承も 米團治、塩鯛、文之助、文都、春団治、梅団治、花団治、文枝、小文枝、文三、文昇、枝光、枝曾丸、枝三郎、枝鶴 等以前より活発になっているようですが、意外と文枝一門の襲名が多いですね
 しかし、文枝、文都、枝鶴以外の師匠方の襲名後の生の高座は一度も拝見しておりません
 そういえば、米朝一門の聖地「サンケイホール」も「ブリーゼ」に変わってから一度もいっておりません。

 吉朝、雀さんにも孫弟子さんができ、松枝さん呂鶴さんにもお弟子さんがおられ、筆頭弟子の松五さん、呂竹さんはもう15年選手、たまサン、笑助さんは20年選手なんですねぇ

先日、Radikoで「ABC上方落語の会」を少し聞きました。以前は、「無料のラジオ公開録音」のイメージですが、今では一大イベントとなり、チケット入手も困難とか
終演後の出演者のトークで、夜の部のネタが「天災」「湯や番」「転宅」「試し酒」で、「何処が上方落語を聞く会やぁ」と自虐的に仰ていましたが、演目名を見る限り、私も同じ突っ込みを入れたいです。

どうやら私の中の上方落語界は、「四天王が君臨していた頃」、「島之内寄席ダイエー京橋亭」の頃から時間が留まっているようです。

江戸落語と比べたり、型に填めるのは異論もあるでしょうが
例えば、さん喬、権太楼、志の輔、談春、喬太郎、一之輔、白鳥などの位置づけに該当する上方の噺家(一言で言えばお勧めの噺家)さんは何方でしょうか

長々と思いつくままですいません。

Re: 最近の上方落語界

  • 酒本
  • 2019/02/23 (Sat) 00:01:06
東京の定席と上方の繁昌亭昼席や喜楽館昼席のお客の一番の違いは、東京では前座からトリまでずっと聴く人は少ないと聞きます。気に入った人が出たら帰るというように。
上方は「お金を払った以上は全部聞かな納得しない」という事ですね。
ですから繁昌亭の昼席(現在色物2落語8の10高座)は長すぎるという苦情が出てるそうです。そこで喜楽館は色物1落語7の8高座です。
つまり、色物の入った「落語会」であって東京でいう「定席」と言う物ではなくなりました。

繁昌亭も13年目、仁智会長になり改革が始まりました。6月一月間休館し、大規模な改装が行われます。それに伴い7月から現在1時開演4時過ぎ終演が、2時開演、4時半終演に、そして喜楽館同様に8高座。入場料も前売り2,500円、当日3,000円が各200円安くする。そして全席指定席になります。
なんか私的には寂しいの一言に尽きます。繁昌亭しか見られない色物が減るが残念だし、中入り後、色物、シバリ、モタレ、トリのエエ感じの番組が、中入り後いきなりシバリの人が出るのももったいない。
指定席になるのなら、開演前に入ったら良いわけで1時半開演で色物2にして欲しい、別に100円入場料を上げてもらってもいいと思う。4時半終演はお年寄りには遅すぎる終演だと思います。
それに名物の天井の寄付者名前入り提灯も無くなります。ロビーが広くなる代わりに無料休憩所(話茶噺茶庵)は無くなります。

まあ、これも時代の流れという事なのでしょうかね。

Re: 最近の上方落語界

  • 初心者
  • 2019/02/24 (Sun) 16:30:32
いつも有り難うございます。

繁昌亭の昼席は長すぎるという苦情が出ているとは意外でした。
昔の角座や難波花月はもっと長かったような、昼夜入れ替えなしで、夜の終演は八時頃やったと思います。

 繁昌亭が指定席になるのは、一寸有り難いかもです。最近は炎天下や寒い日に並ぶのは、短時間でもしんどいです。反面、思いつきでフラッとは行き辛くなりますね。

 色物さんが一組になるのは寂しいですね。東京の定席では落語が2~3席毎に色物が入り、疲れなくて、ちょうどいい感じです。

 繁昌亭や喜楽亭の顔付けを見ますと、確かに此所でしかお目に掛かれない色物さんが出られてますね。
 リピート山中さん(まんぷくブラザーズ?)や北京一・京二という懐かしい名前を見つけました。
 こうなると講談或いは浪曲は色物枠から外してほしい気がします。

 東京の定席はトリ(主任)を中心に一つの芝居(番組)になっており、特に夜席は主任が誰かによって、客の入りがかなり違っています。
 権太楼、さん喬、雲助などの看板や喬太郎、白酒、一之輔、白鳥(マニアックな新作)等は満員になり、小三治は主任の芝居は異常な状況のようです。喬太郎が主任の芝居では、前売り指定席になる場合も有ります

 一方、一之輔と同様抜擢真打ちの古今亭文菊が主任の芝居では、週末の夜席でも7割程度の入りでした。
 繁昌亭や喜楽亭でもこの様な傾向は有るのでしょうか

 繁昌亭や喜楽亭は昼席のみが定席で、夜席は独演会やイベント形式の興行形態になっているのが、江戸とは異なる、上方落語界の現状(ディープな落語ファンは定席には来ない)を象徴している様にも思います。
 四天王が毎回トリを取っていた頃の島之内寄席が懐かしい。

 吉弥さんが、サンケイで6日間連続独演会を開催される由。

Re: 最近の上方落語界

  • 酒本
  • 2019/02/24 (Sun) 19:52:16
そうです昔の花月や角座は一日3回廻しで入れ替えなし、「見たところから見たとこまで」が売りでしたね。
しかし、現在唯一の常打ち演芸場は吉本のみしかありませんが、NGKは指定席、入れ替え制で新喜劇込みで二時間までです。

京都祇園花月の平日は昼一回公演になりました。それも新喜劇以外は日替わり出演となります。ここは「祇園会館」と言う物で京都五花街の内、祇園東の歌舞練場で「祇園踊り」期間以外は映画館だったところ。それを吉本が借り上げ常打ち演芸場にしました。つまり吉本は家賃を払わなければならのに、収支は大丈夫なのだろうか心配します。というのが京都の人間はあまり行ったことのある人が居ないんですね。私も本公演は行ったことは有りません。

「吉弥十八番」
現在の米朝事務所は吉弥頼みという事が分かりますね。しかし、吉弥ファンは吉弥のファンであって落語ファンではないのです。つまりいつまでも「ちりとてちんの草原兄さん」「ぷいぷいのレギュラー出演者」「吉弥相談員」なんです。
今回のサンケイの十八番は前座、膝替わりは使わず、吉弥が一人で三席演じるのみなんです。平日は昼間2日間、夜2日間、休日2日間という日程。勤め人は6日連続通しは出来ないんですね。
まあ、落語ファンは吉弥にはあまり興味はありませんからね。
しかし6日間満員になるでしょうね。

Re: 最近の上方落語界

  • 初心者
  • 2019/02/26 (Tue) 21:18:42
「吉弥十八番」
平日の昼間興行とは驚きですね
会場の都合でしょうか?
関西は、特定の噺家さんのファンの方が多く
独演会や一人会また精々二人会には足を運ぶが、所謂定席や一門会すら行かない人が多いのでしょうか?
 繁昌亭の定席は昼興行のみというのも判るような気がします。

「桂小米」
 どうされたのでしょうか?
米朝事務所のHPにも名前が有りませんし、
落語協会のHPでも、写真やプロフィールが削除されているようです。

「京都祇園花月の平日は昼一回公演になりました」
NGKに加え、「京都祇園花月」「西梅田劇場」等常打ちの小屋が増えておりますが、一寸ブレーキが掛かってきたのでしょうか。「京橋花月」も短命でした
東京でも「NGKのよしもと新喜劇」が放送されていますが(MX-TV)チャーリー浜、帯谷隆史、吉田ヒロ、中條健一など一寸懐かしい面々のご出演は殆ど有りません

「松之助師」
亡くなられたんですね。上方落語協会のHPのトピックスや落語家名鑑にも特に触れられていませんね。協会員ではないので当然かも知れませんが、上方落語復興の功労者のお一人と思います。
 関西では追悼放送などの予定はあるのでしょうか。
 やはり「さんまの師匠」との位置づけの報道でしょうか

Re: 最近の上方落語界

  • 酒本
  • 2019/02/27 (Wed) 11:06:31
>「吉弥十八番」平日の昼間興行とは驚きですね
いえ会場の都合でも何でもありません。今は平日の昼間の落語会が当たり前のように増えたんです。
現在上方落語を支えてるファンは50代後半から上の人たち(私もそうですが)です。特に吉弥ファンのように中年女性以上の人は平日の昼間が出やすいからです。勤め人は休日と平日7時開演の4日間がありますのでそこへ来いという事です。

>小米さん
上方落語協会HPのプロフィール蘭には協会員以外は表示されません。小米さんは枝雀、ざこば一門脱退騒動の時に一緒に抜けてます。
現在の状況は分かりませんが、もう10年ぐらい病気療養中です。いろんな病気や怪我をされてます。最後に見た時はただでさえ普段でもかすれ声なのに、殆ど声が出ませんでした。
去年に文我、雀太などが事務所を退所した時に同じように退所という事になったようです。もう高座復帰は期待できないのかもしれませんね。

Re: 最近の上方落語界

  • 初心者
  • 2019/02/27 (Wed) 22:42:21
「吉弥十八番」
歌舞伎や商業演劇、演歌歌手のリサイタル等を鑑みますと、平日の昼興行に何の違和感も有りませんねぇ
 でもやはり、米朝十八番、枝雀十八番の頃と客層の変化が有るのかなぁと思います
「地獄八景」も平日の昼興行に出されているところを見ると、平日の昼の客を重要視されているのかなぁと思います

「小米さん」
数年前に体調不良との情報を聞いておりましたので、最悪の状況を想像してしまいました。
しかし、米朝事務所を退社されたことは、厳しい状況と考えざるを得ません。やはり、酒が要因でしょうか。

米朝事務所を離れる一門の方、増えてきましたね
雀々、吉坊は東京へ活動範囲を広げるためでしょうか
朝太郎さんは以前から松竹委芸能でしょうか
吉朝さんの早逝が悔やまれるという事でしょうか
(投稿前に、内容をプレビューして確認できます)